こんちわーMUDDYです。
先日、3ヵ月ぶりにセローで通勤していたのですが、会社に向かう途中突然のエンスト。
走行中いきなりエンジンの回転が上がらなくなった!?と思ったらそのままエンジン停止。
「燃料切れ??」
とりあえずリザーブ(予備燃料)に切り替えたのですがウンともスンとも…
止まり方としては「ガブッ…ガブッ…ガブッ‥‥」といって回転が上がらなくなりそのままエンジンが止まってしまい、燃料が無くなった時と同じような感じ。
タンクを開け車体を揺らし燃料を確認。
半分くらいある…。
燃料系トラブルか?とりあず応急対応!

「燃料系に何か詰まったか?」と思いコックを開け閉めして、キャブレターを軽く叩き、再度車両を揺らし再始動を試みるとエンジン始動が出来た。
キャブレターを軽く叩く行為は内部に細かいゴミ等が侵入し燃料通路を塞いでしまう場合や、フロートバルブにゴミが付き、燃料がキャブレターに際限なく流れ込みオーバーフロー(キャブレターから燃料が漏れ出る症状)の時にとっさにできる対処として割と効果があります。
叩き過ぎて壊さないように注意です!
んが…
1キロ位走ると再び同じ感じ。
燃料系統のトラブルを疑いつつ、何度かこの行程を繰り返しギリギリ会社に到着!!
原因はタンクのサビ
昼休みにライトでタンクの中をよく確認してみると、
なんだかガソリンが濁っているし、サビっぽいのが底に見えてる!!
前に乗ったのが3か月前だが、、、知らぬ間にサビがこんなに進行しているとは全く予想していなかった。

磁石のピックアップツールでタンクの中を探ると
コレ!!!👇
タンクの奥が完全にサビてる!

今回の原因は、知らぬ間にタンクの奥でサビが進行し、燃料系統をつまらせたっぽいです。
とにかく磁石で取れるだけとってみた!!
👆めっちゃ便利ですよこれ、奥まった所に落ちたネジとか拾ったりするのにも有ると無いじゃ大違いなツール!!

実際はこの量の10倍位のサビが出た!
うわわわー!!エライこっちゃです。
昼休み、とにかく取れるだけのサビカスを取り、その日は車両を揺すりつつタラタラ走り帰宅。
25kmの道のりで二回くらいストールしたが無事帰宅。
タンクを取り外し状態確認

ガレージに戻り状態を確認すべくタンク取り外してみた。
セロー1KHはタンクの取外しは割と簡単です。
タンク取り外し順序と工具
必要な工具は10mmのメガネ1本
と
プラスドライバー1本
タンク取り外し順序
⚠️あくまで自分が作業した順序です。作業は自己責任でお願いします。

タンクの燃料をキャブレターのドレン部から抜きます。
ガソリンはきちんとした携行缶に保管しましょう!!
10L位の容量があると便利です。
自分はちゃんとキャブレターまで燃料がちゃんと通るか確認する意味でもキャブレターのドレンから抜きました。

タンクからキャブレターにつながるホースでもOK!
タンク内の燃料を抜くだけならこっちの方が全然早いです…

続いて両方のサイドカバーのプラスを外す


サイドカバー裏にはめ込みようの突起があるので破損しないように慎重に外します。
突起が抜けにくいときはシリコーンスプレーや、ラバー保護スプレーを吹くと外しやすいです!

👆ゴム類の保護や艶出しにも使えます。




次はシート
サイドカバーを外してシートの取付部10mm頭のボルトを外します。左右に合わせて2か所あります。


これが外れたらシート後方を少し持ち上げ後方にずらし上げると簡単に外れます。
次はタンク。
コックからのホースを外し、

タンクをとめているボルト(10mm)と押えのプレートを取り外します。

タンク下にゴムプレートとタンクステーがあるので無くさないように注意です。

さらにタンクについている左右シェラウドの連結部分のステーを外します。10mmのM6ボルトで左右からとまっています。


このステーを外したらタンクをとめいた部分を軽く持ち上げ、後方にずらすとタンクが外れます。

タンクが外れたらシェラウドを外します。
シェラウドの突起部分がタンクのグロメットに入っています。シリコーンスプレーなどをかけて丁寧にシェラウド突起部分を外していきます。




これでタンク単体になります。
サビ取りでの悲劇

タンク単体になったのでサビ取りしていきます。(ちなみに作業は我流です)
スチーム(温水高圧洗浄)などを使いしっかり汚れを落としていきます。
次に中性洗剤(食器用洗剤)などを入れスチームでガシャガシャ洗っていきます。
専用のタンク洗浄クリーナーもあります。
スチームが無い環境等ではこちらもお勧めです!!👇
ガシガシ洗っていきます。

…が

ここで最悪の事態。
高圧スチームの水圧によりタンクのサビがはがれタンクに穴があきました。
控えめに言って「絶望」
とりあえず後から対処する事にしてサビ取りを実行。
スチームで洗い終わった状態はこんな感じでした👇


サビが進行し、かなり内壁が剥がれ落ちている…
サビ取り剤(はなさかG)をいれタンク底面を漬け込む。
サビ取り剤はいつものコレ👆繰り返し使えます。
本来はタンク内をサビ取り剤で内部を満たしたいのですが穴が開いている為、ケースに薬剤を入れサビている面を漬け込むようにした。タンクが全てつかるまでケースにサビ取り剤を入れればいいのですが、さすがにそこまでのお金がない…。


そして数日後はこんな感じに👇タンク底のサビはきれいに落ちてる!!


他の部分にサビが出てきているが、穴の問題を対処したらもう一度タンク内にサビ取り剤をぶち込む予定なのでここでは無視します!!
ちなみに薬剤によりサビが剥がれ落ちたのでさらに追加の穴が現れた…。
どうなる事やら。
タンクのサビ穴塞いでみた。

色々調べてみたが自分はハンダでタンクの穴を塞いでみることにしました。
用意したのは手持ちのハンダコテ。

それと板金ハンダ フラックス付き
板金用は鉛なしがイイみたいです。理由は知らんケド(強度とかなのかな…)

と
ペーパー#120(紙ヤスリ)
ハンドトーチ
点検ハンマー(先の細いハンマー)
まずは穴のまわりをペーパーで軽く削り塗装の下でサビが進行していないかを目視にて確認。
その後先の細いハンマーで穴のまわりを軽く叩き、強度を確認。
サビていれば穴がさらに広がります。

この時の横穴は約2㎜位の大きさ
補修ヵ所を少しトーチで温め、いざハンダによる穴埋めをしてみた👇


穴の周辺から少しずつハンダを置く感じで作業してみた。
何とかこの大きさなら埋まりそう。
出来上がりがこんな感じです👇

この後ハンダをペーパーで再度ならして横穴はOKそう!!
サビ取り中に空いた追加の穴

サビ取り後の高圧スチーム後、結構な数の穴が開いてしまいました。
よく見ると以前からガソリンが滲んでいた跡がありました。
ガソリン漏れは時間の問題だったかもしれません。
個人的見解ですが、ヤマハ車はタンクがダメになるパターンが多いような気がします。

この穴もペーパーでやすり、ハンマーで「トントン」

ボロボロ崩れて最終的にはこんなに大きな穴になっていました。
これだとハンダは無理だと思い溶接を試してみました。
溶接棒はこちら👇

スズキッドのこちらの溶接機でA(アンペア)を下げて溶接してみた。
20A~25Aで最初やってみたのですが一瞬で穴が広がります。(;^ω^)



バチバチっと見た目はともかく何とか塞がったように見える

が、ハンマーでカス(スラグ)を取り除くと、再び穴が…

再度溶接…穴あき…再度溶接…の繰り返し。
タンク後方の穴も同じく…

⇩
⇩
⇩
「ヨシ!」出来た!!
と思って水を入れテスト👇

ダダ漏れーーーーーー!
結果:素人溶接は大失敗でした!
プロに任せたら結果は違ったと思います。
何とかなりそうだったのは横穴のみ。

水を入れて試した結果、横穴は水漏れはありませんでした。
最終的にはガソリンを入れてみないと何とも分からないですが、2mm位の穴ならハンダで埋められそうです。今後の修理の参考になったのでまあヨシという事で…。
NEWタンク

失敗したタンクは今回諦め、ネットオークションで新しいタンクを購入。
コック付き!!
グラフィックがちょっと違うケド形状は同じと思われる。
多分ですが1KH(3RW)のモノだと思います。


内部はそこそこキレイ。
念のため、穴あきタンクと同じように洗浄後サビ取り剤(はなさかG)を入れて二日間放置。
コックのオーバーホール

元のコックより、NEWタンクについてきたコックの方が程度が良さそうだったのでこちらを分解清掃していきます。

デカいプラスでとまっているので緩めて外します。
この時、プラスのボルトについているワッシャーは漏れ止めのようになっていますので無くさないように注意です!

👆外れたコック
「きったねぇ…」
👆細いマイナスドライバー等を使い→のパッキンを剥がします。これかなり重要なパッキンでここがしっかりしていないと高確率で燃料が漏れます。

👆燃料カスや腐食もマイナスでカリカリ落とします。
分解

次にバラバラにしていきます。

👆コックのつまみの小ネジを外します。小さなプラスドライバー


するとつまみが抜けます。
(D)のような形になっていてつける時はこの形状を合わせてつまみをコックにはめ込みます。

👆この状態になったら→2か所のプラスを外します。

プラスを外し、プレートを外すと→のスプリングワッシャが出てきます。無くさないように注意です。
つまみの入る部分を持ち引っ張るとこのような感じになります👇


顔出てきます。(笑)
この顔型のパッキンと中のОリングは交換します。

赤矢印がRES(予備・リザーブ)
黄色矢印がON(メイン)の燃料通路になります。
このコックは特にリザーブ側がつまり気味です。
キャブクリーナーにつけ、ピックツールなどを使い、きれいにします。
ここで掃除が甘いとトラブルが再発する可能性があります。
必要であればフィルターも外します。
ただし超注意点なのですが、このフィルター単体で部品は出ません。
外す際は細心の注意を払ってください!!
自分の場合、キャブクリーナーをかけ数分放置し、ラジオペンチで根元を少しづつ回し取りました。

リザーブ側のフィルター外し、通路内を覗くとかなり頑固な汚れ…。キャブクリーナーとピックツールで汚れを搔き落とします!!
メイン側は今回フィルターは外しませんでしたが、キャブクリーナーとパーツクリーナーでしつこいくらいに洗浄しました。
(外さなかった理由は、無理に外すとフィルターの破損につながりそうだった為)
洗い流し用のパーツクリーナー👇こだわりが無ければ安いので十分!!

👆ちなみに参考までにサイズを載せておきます(リザーブ側)

👆メイン側
両方同じモノかもしれません。
あ…内径…忘れました。

気になる汚れはとにかく落とす。
ちょっと高いのですが個人的に使いやすいピックツール👆
PB製

つまみ側も忘れずに!

組付け

全体が綺麗になったらパッキン類を交換しつつ組付けです。

外したフィルターを取り付けていきます。
しかしこのフィルター、差し込んでいるだけなのですが、なかなか入らない時があります。今回自分のやつがそうでした。
なので、ほんの少し差込部分に切れ込みを入れ、押し込みました。


👆4か所カッターで切れ込みを入れました。

次に顔型のパッキン。
👆部番は3AC-24523-00 検索すると社外品が出てきますが、自分は純正品を強くお勧めします!!過去にトラブルアリ!!

👆続いてОリング
部番は3AJ-24534-01
顔型パッキンとОリングを組み込み、つまみ側のプレートをはめこみます。


もうすぐ完了です。
ここまできたら、次はスプリングワッシャー👇


溝からはみ出ないようにセットし、ON/OFF/RESのプレートを小ネジ(+)で固定します。

この時、D型のプレートとの位置関係があります。
この写真のように組めていればOKです。👆

そして一番初めに外したつまみをつけ、小ネジ(+)で固定します。

最後にコック取付部のパッキンを付けてタンクに固定します。
部番は4X8-24512-00

タンクにつける際、タンク側の取付部の汚れ等もしっかり落とします。
ここで隙間があると、燃料漏れを興す可能性があります。

今回燃料ホースも交換しました。
燃料ホースはこちら👇
部番は90445-10752
ちょっと長いです。

ここまで組みあがったら少量の燃料を入れ、漏れが無いかを確かめ、車体に外した順番で組付けます。
お疲れ様でした!!
が‥‥しかし…
試走…そして
この後自分はタンクを組付け試乗したのですが、走るには走るのですが、何となーーーくエンジンのフケ上がり具合がイマイチ。
そう、サビたガソリンが流れていたわけですからキャブレターも点検しないと!と思いキャブレターのフロートも分解してみました。
試走からのキャブレター取り外し

タンクを外した状態にして、キャブレターをとめているバンドを二か所外します。

エアクリーナー側👆
エンジン側👇

バンドを緩めたらキャブにつながるホース類をキズつけないよう慎重にひねり出します。エアクリーナー側のダクトをドライヤー等で温めておくと抜きやすいです。

抜けるとこんな感じです。

今回はフロート(キャブレター下部)の点検なのでこの状態で作業します。
キャブレター単体にする場合はアクセルワイヤ―等をキャブから切り離します。
キャブレターの下部、フロート室(ガソリンがたまる場所)を開けるとこんな感じでした。
思っていた通り、サビの痕跡がすごい👇

ちなみにキャブレターをバラし組直すと、このフロート室のパッキンからガソリンが漏れる場合があります。交換して間もないパッキンならあまりないのですが、しばらく交換していないと結構な確率でもれます。

部番は2LN-14147-00 名称O-リング(1KHのRW1~5型は同じみたいです)
ですので、心配な方は先に手配しておくと安心です。
キャブクリーナーとパーツクリーナーでキレイに洗浄。

フロート自体も洗浄。

キャブレター側のフロートバルブが入る場(白○)
タンクからのガソリンがここに流れ出てきます。
赤→のネジを外し白○の真鍮部品を外したら結構なサビの残骸がのこっていました。

ここを外す時は真鍮の内側を絶対キズつけないように注意です。
内部の燃料通路を傷つけてしまうと燃料漏れ、オーバーフロー等の原因になりかねません。
また、この真鍮部品は外側にОリングがありそれによってキャブレターボディーにはまるような感じでとまっています。
そのOーリングの破損や劣化によっても同じような故障の原因になります。
ちなみにこの部品、単体でO-リング出ません。
真鍮部品、Оリング、バルブでのセットになっています。
部番1UY-14107-20(1KHのRW1~5型は同じみたいです)
外したついでに各通路もキャブクリーナーを通し、30分位放置し、最後はパーツクリーナーで洗浄し組付け。

とりあえずこれで組付けました。
キャブレターを車体にはめ込む時はエンジン側から差し込む感じで作業するとすんなり入りました。
燃料系統をキレイにしたついでにせっかくなのでプラグも交換。
NGK DR8EA
改めて試走

エンジンのかかりが依然と比べ格段に良くなりました。
アイドリングも安定し、チョークも以前より早く戻してもエンジンが安定する感じです。
乗ってみてもストレスなく回る感じで気持ち良くはしれます。
(以前もストールの症状が出るまでは回せば気持ちよく伸びていました)
今回修理完了後300Kmは走ってみたのですが、一切症状出ません。
ってことでこれにて修理完了です!
お疲れ様でしたー!
セローのあれこれ セローの他の記事はこちら~
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エンジンからオイルがダダ漏れ!!
タイヤ交換したよ👇
セローのシートを張替えたよ!コスパ最強!
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みなさんのセローもタンク交換にならないよう気を付けて下さいね!!






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