こんちわーMUDDYです。
さあ~て!今回の不動車は!!?
3キロの道のりを押されてウチにやってきた
ヤマハのアクシス・トリート君
オーナーによると3ヶ月間位乗らないでいたらエンジンがからなくなったとの事。
しかも3ヶ月前もエンストとアイドリング不調を繰り返すといったぐずり具合。
フムフム・・・
パッと診てみると以下のような現状。
メインキー・オンでメーター周りのライトは点灯するけど
セルは完全に沈黙。
おまけにエンジンチェックランプも点滅中。
ヤマハ車の場合通常メインスイッチONで約2秒後に消灯します。
2秒たって消えない時、エンジンチェックランプの
点滅によって故障個所を示唆します。
ゆっくり点滅・・・10の桁
早い点滅・・・1の桁
例)ゆっくり4回、早い6回でエラーコード46となります。
ちなみにこの46のコードは電圧異常。との事!
これはバッテリーの電圧降下の可能性大。
セルが回らない訳です。
そんでもってキックペタルを踏み込むと…
あれれれ、、、??
なんだかスカスカ。
途中少し重くなるようなー、、、
ならないような状態。
と、まあ、この時点でバルブのカーボン噛み込みカナ・・・
と、なんとなーく想像できたんですが、
決めつけは良くないので
念のため
・オイル量
・プラグの状態
・火が出るかを確認していきます!
ちなみにバッテリーの電圧はテスターの故障で測れなかったので不明…
FI(インジェクション)車両の場合、バッテリーにある程度電圧がないとインジェクター(FI 燃料噴射装置)が作動せずエンジンにガソリンを送れず、エンジンがかからない事があります。
FI車両あるあるですね・・・。
ここはバッテリさん頼むー持ちこたえてくれーと祈る!
ではさっそく点検!
オイル量
矢印のトコまで入ってる。
ちょっと少ないけど
汚れ自体は酷くない。
油量も焼き付く程少ないわけでもないので
とりあえず問題なさそう。
確認時はサイドスタンドはなく、センタースタンドを立てて確認してくださいね~!
(正確な量が測れない可能性があります!)
プラグ
今回、そこまで悪い感じがない。
使用しているプラグは
NGK 型番CR7E
ち・な・み・に
トリート君のプラグはこの中👇
足元の+のタッピングビスを外し
サービス・ホール(カバー)を開けていきます!
爪(矢印)を折らないように慎重に〜ですよ!
カバー裏はこんな感じになってます。👇
そしてこれがプラグキャップ。👇
こいつを引っこ抜きプラグを外します。
この中にプラグがいます!!
はずず前にパーツクリーナーやエアーで
プラグまわりをキレイにしておきましょー⚠️⚠️⚠️
キャップが外れたらプラグレンチの出番。
このプラグレンチは頭が17mmになっています。
スパナをかけて回します。
こんな感じでサクッと外れます!
外す時の感覚も確認しておきます。
この車両についてはプラグ自体もきっちり締まってエンジンについていた為、
ここでの圧縮漏れは問題なさそうです。
稀にプラグがゆるく、圧縮が漏れ気味で調子が悪いバイクがあります。
今回のキックのスカスカ具合とは関係ないのでとりあえず続きを診ていきます。
プラグを外してスパークテスト!
ではではお待ちかねのスパークテスト。
外したプラグをプラグキャップへはめ込み
プラグの先端を車体の金属部分に接触させて
メインキースイッチ・オンでクランキング!
(キックペタルを踏むか、セルを回す!)
プラグの金属部分を手で持つとしびれますよー(笑)
プラグ・ホール(プラグの穴)からの生ガスに引火しないように注意が必要です!!
出来る限りプラグホールからプラグを離してテストします!
👆ここんな感じにパチパチ⚡って火が飛べはとりあえずはOK!✨
この時点で怪しいのは
エンジンの圧縮とインジェクター
とりあえず目に見えておかしいのは圧縮。
今回は、まずこっちから診ていきます。
圧縮の点検!
本来ですとプラグ・ホールに専用のコンプレッションゲージをセットしてエンジンの圧縮圧力を診るのですが・・・持ってません!( ー`дー´)キリッ
ちなみにこんなヤツ👇
ガス エンジン シリンダー 圧縮 プレッシャー テスター ゲージ テスト キット AL-NN-5072 AL Car parts
|
今回はキックペタルの感覚だけが頼りです!(笑)
プラグを外した状態と
プラグを付けてキックした感触を比べてみると
多少、プラグがついている方が抵抗がある感じかな・・・
程度の違いくらい!
こんな流れでよくあるのはカーボン噛み!!
カーボン噛み・・・超ザックリ言うと、
エンジンの燃焼室にあるバルブの隙間に蓄積したカーボンなどの汚れが噛み込み、エンジンの圧縮を逃がしてしまうようなパターン!
バイク屋時代、4ストのスクーターでよくありました。
バルブのゴミ噛み込み対処法!3ステップ
さてココまで診てきて一番怪しそうな原因は
バルブのゴミ噛み込み。
ならばとカーボン(ゴミ)落としていきます!
用意するのはコレ!
泡タイプのキャブレタークリーナー
(略してキャブクリ)
GUTS CHROME ガッツ クローム TAC-525 TOYO キャブクリーナー 泡タイプ ガッツ クローム tac-525
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手順は簡単! 3ステップwww
1 キャブクリをプラグホールにぶっこむ!
2 しばし放置
3 余ったキャブクリ排出
といった具合!簡単でしょ!?
ではでは実際の作業していきます!
プラグ・ホールにノズルを突っ込み、プラグで蓋をして、何回かキック(セルでもOK)しエンジンの燃焼室にキャブクリをまんべんなく行き渡らせたらしばし放置。
これを数回繰り返す。
といった具合。
コレで狙った穴にイン!
しかし問題はノズルが届かない!!(#・∀・)ワナワナ
こんな時はガレージのお友達パーツクリーナーのノズルを拝借
エクステンションキャブクリノズルの爆誕です!
トリート君のプラグホールは奥まっていて見えにくいので
手探りて確実にプラグ・ホールにノズルを差し込むようにスプレーして下さね!!
割と多めに❤
今回の作業ではは
プラグで蓋してクランキングして放置すること20分✕3回
できればもう少し時間を置きたいけど友達(オーナー)の都合上この時間が限界。
放置後はプラグ・ホールにウエスをあてがい鬼キック!!
エンジンのシリンダーや燃焼室に残ったキャブクリを出来るだけ出します。
自分は最後にパーツクリーナーを一吹きし
プラグを戻していざキックを踏み込む!
結果もう、全然キックペタルの重さ(抵抗)が違う!
(ここでキックペタルの重さが感じられなければもう一回トライ)
キック3発で初爆確認。
キック5発でエンジン始動しました!
しかしー
エンジンかかったはいいけど煙スゴっっつ
もはや2スト状態w
あと
くっっさい!(泣)
エンジン内に残ったキャブクリが燃焼している為仕方ない・・・
大体5分位で治まりましたよ!
とりあえずエンジンもかかって少しバッテリーに電気が行ったみたいで、その後はすぐエンジンがかかるようになりました!!
まあバッテリーも交換時期ですね。
煙がおさまれば試運転してサービスホールを閉じれば作業は終了デス!
意外に簡単に直ります。
同じような症状になったら是非参考にしてみて下さい!
それではお疲れ様でした~
*作業は自己責任でお願いしますね!!
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