【フロントフォークのオイル漏れ】フロントフォークのオーバーホール ブロンコ編 特殊工具はコレ!

ヤマハ ブロンコ オフ車
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こんちわMUDDYです。

今回はフロントフォークのオーバーホールブロンコ編

やってみた!です。

ブロンコはヤマハのトレール車で、正立タイプのフロントフォークでもっとも基本的な構造のタイプ。

今回はこのフォークのオイルシールからオイルが滲んでしまったので交換してみました!

初めてフロントフォークの修理をするにはもってこいの車種かと思います。

ブロンコ シール

ちなみに今回交換した部品たち👆左からオイルシール・クリップ・ダストシール

 

マニュアルとは多少順序等違いがあるかと思いますが、

良かったら参考にして下さい。

ではでは始めていきます!

 

あー!とその前に・・・

ここでちょっと用語解説しておきます。

この記事では下記部品をこのように呼称してます。

メーカーの正式の部品名称とは異なると思いますが、よろしくです!

赤矢印・・・インナーチューブ

青矢印・・・ダストシール(ダストシールを外すと中にオイルシールあり)

白矢印・・・アウターチューブ

ブロンコ フォーク

いざ!!

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今回の工具達

ブロンコ フォーク

必要な工具はさほど多くは無いです。

インパクトドライバー(電動ドライバー)は無くても大丈夫です!

ただし

インパクトを使わない場合のこちらがマストな工具。

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インナーチューブの中の回り止め(ロックソケット)+ロングのエクステンションを使用します。

フロントフォーク

あとオイルシールをはめ込む際に必要なコレ⇩

オイルシール
シールドライバー!!

【メーカー在庫あり】 NBS バイクパーツセンター フロントフォークオイルシールプッシャー30〜45mm倒立、正立対応 975159 HD店

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とりあえず工具の準備が出来たら作業開始ー!

分解前の状態確認・事前作業

ブロンコ フロントフォーク

👆うっすらオイルの油膜が視認できる状態。

現状だと滲み程度といったとこです。

症状が進み滲みだしたオイルがブレーキとかにかかると大変というかヤバイ。

さらにサスペンション機能にも不具合が発生します。

いずれにしてもコレは修理が必要な状態。

早速オイルシール交換修理!

といきたいところですが・・・

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ここで分解前に確認しておきたいのがフォークの突き出し量

ブロンコ フォーク
青矢印・・・フロントフォーク(インナーチューブ)

白矢印・・・トップブリッジ

赤矢印・・・トップブリッジからフロントフォークがどの位突き出ているかが突き出し量

 

 

つまりトップブリッジからフォークがどの位突き出しているかをフロントフォークを外す前に確認しておきます。

この突き出し量なのですが、サービスマニュアルだとミリ単位で設定されています。

詳しくは省きますが、ここの突き出し部分の寸法を変えるだけでもハンドリングに変化が出ます。

 

フロントフォークを外すとワイヤー類の取り回しが変わってしまう可能性があるので、事前に配線・アクセルワイヤー・クラッチワイヤーなどの通し方を確認しておくと良いかと思います。取り回しがおかしな状態になると、アクセルが戻らなかったり、クラッチの握り具合が変わってしまったりと大変危険です。

しっかり確認出来たら実際に作業開始。

 

「事前準備」としてジャッキアップ前にホイル周りのボルトを緩めるておきます。

ホイール・アクスルシャフト・ブレーキキャリパーボルトなど

ジャッキアップしてから緩めようとすると車体が不安定になりがちで結構危険です。

分解開始

ブロンコ

事前準備後にジャッキアップ

今回はエンジンガード外してエンジンにジャッキをかけました。

予め緩めておいたブレーキキャリパー・ホイールを外します。

ホイールを外す際、メーターギヤの取付状態を確認しておく事をお勧めします!昔、自分は適当にくっ付けてしまいメーターギヤが破損しました。

フロントフォークを取り外す

ブロンコ フロントフォーク

 

 

ここからフロントフォーク単体にしていきます。

ホイルを外したら

ステムとトップブリッジのボルトを緩めフォークを抜き去ります👇

ボルトを全て緩めるとフォークが「ストン!!」といきなり抜けてくる恐れがあります。

片手でおさえインナーチューブを回しながら抜くとスルスル抜けてきます。

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フロントフォークの分解・中身

ブロンコ  フロントフォーク

 

フォークが単体になったらフォーク自体を分解していきます。

ここで必要な工具類

・小さいマイナスドライバー

ブロンコ フォーク

・長めの六角レンチソケット

ブロンコ

ここからの分解手順は

まずゴムキャップ、

これは普通に手で取れます。

 

次にフォークの上のキャップ。

外すのに癖というかコツというか、、、慣れないと多少てこずります。

インナーチューブを押えながら中のキャップを押すとキャップが中へ沈みこみ、

インナーチューブの内側にクリップが露出してきます。

それをピックツールやミニマイナスドライバーで抜き去ります。

が・・・

なかなかやりにくいと思います💦ここは気合で!

ブロンコ フォーク

👆黄色矢印がクリップになっています。

キャップを押し込みクリップを露出させ、マイナスドライバー等で抜き去ります。

ブロンコ フォーク

このキャップを外すとフロントフォークのバネが出てきます。

ちなみにこの時オイルも出てきますので容器を用意しておくとイイです。

ブロンコ
めっちゃ綺麗なオイル。ほとんど走行していないのが分かります。

 

フォーク内部に組み込まれている部品がどの順番で入っているかを確認しながら取り出していくと組付け時に迷いません。

スプリングが不等ピッチ(バネの巻きが等間隔ではない)になっている場合は上下がありますので向きに注意です。

このブロンコはボトム(下側)のがバネのピッチ(隙間)が狭くなっていました。

組付け時も同じように組みますのでしっかり覚えておきます。

 

次に小さいマイナスドライバー等を使い

ダストシールを外し

その奥にあるクリップを外します。

ダストシール同様、小さいマイナスドライバーを使いインナーチューブを傷つけないようにクリップを外します。

クリップが外れたら

フロントフォークをひっくり返して

アウターチューブ下側の六角のボルトを外していきます。

この時にインパクトがあるとめちゃくちゃラク~!!

このボルトに付いている銅のワッシャーは新品交換推奨⇩

ブロンコ フォーク

ボルトが取れるとインナーチューブとアウターチューブの連結が切れます。

 

インパクトを使わない場合は回り止め(ロックソケット・正式名称は忘れました💦)と超ロングのエクステンションロッド、ラチェットを使いフォーク内部のコレ⇩(白矢印)を回り止めで押えながら赤矢印ボルトを緩めてみてください!(二枚目の写真)

フロントフォーク
回り止め⇧

白の矢印(ダンパー部分)に回り止め(ロックソケット)を入れ、赤矢印のボルトを回します。

ロックソケットが無いと赤矢印のボルトを緩めようとしても白矢印部ダンパーが共回りして外れません。

白矢印の部分は赤矢印のボルトを外すまでアウターチューブの中に入っています。

ブロンコ

 

 

次の作業でこの状態👆にしていきます。

ボルトが無事外れたら

アウターとインナーを外し抜きます。

インナーチューブについているメタルがシールを乗り越える時に抵抗がありますがフォークを伸縮させ勢いで外します。

外したら中の部品を出して順番に並べておきます。ここで写真を撮っておくとよいです!

次にアウターチューブに残っているオイルシールをマイナスドライバー等を使いテコの原理で抜きます。

ブロンコ

この時アウターチューブに傷を付けないように注意し、オイルシールが入っている向きも覚えておきます。(オイルシールには向きがあります。)

中の部品はこんな感じです。

ブロンコ フォーク

この車両はほとんど走行していなかった為メタル等の消耗はほぼ皆無。

予定通り漏れの原因であるオイルシールのみを交換していきます。

分解完了後、

まずはよく洗浄!!

ウエスやパーツクリーナー等を使い汚れをガンガン落とします。

キレイになったら分解した順番に並べておくと組みやすいです。

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フォークシールの交換

フォーク

 

洗浄が終わったらいよいよ組付。

フォーク

並べた順序通り一式(スプリング意外)をアウターへ詰め込み、アウターチューブ下側のボルトを締めこみます。

この時もインパトが結構活躍します。

インパクトが無い場合は

再びロックソケットを使いフォーク内部を押えつつボルトを締めこみます。

インパクト使用の際はネジ山の破損、締めすぎに十分注意です。(締める際、インパクトは基本的には推奨は出来ません。)ボルトが相手のネジ山に何山か入るまで手でボルトを入れてからインパクトを使う方がネジ山破損のリスクを減らせます。あと、稀に内部が共回りしてインパクトでは締まらない場合もあります。

ボトムのボルトを締めたのち、新品のオイルシールを打ち込んでいきます。

オイルシールはシリコングリス等、ゴム用の潤滑剤(無い場合、フォークオイルを添付)を添付しシールのリップ部分を傷つけないようビニール等で保護しつつインナーチューブに通します。次にシールをアウターチューブまで押し下げていき専用工具(シールドライバー)を使いアウターチューブに均等に打ち込みます。

フォーク
保護しつつインストール!オイルシールの向きに注意です。

フォーク
👆特殊工具のシールドライバー

シールドライバーを使い、均等にシールが入るように注意しながら打ち込みます。

ブロンコ
アウターチューブの内側に溝があり、そこにクリップが入ります。

クリップの入る溝が見えてこない場合、シールの打ち込みが足りません。

ブロンコ

オイルシールがきっちり入ったらクリップをはめ込み、ダストシールを組み込んでいきます。

 

続いてオイルを投入!

ブロンコのフォークオイル量は331cc

正立フォーク専用オイルをメスシリンダーできっちり計測し、数回に分けてゆっくりオイルを規定量注入し、インナーチューブをしっかりストロークさせ内部のエアーを抜きます。

この際、同時にシールからの漏れも確認します。

フォーク オイル
プクプク泡が出てきてます⇧なくなるまで焦らず作業。

オイルに気泡が出なくなるまでストークさせエアーが抜けたら、ゆっくりスプリングを入れ、キャップを締めてフォークのオーバーホールは完了!

通常はオイルレベルを測りますが、今回はすべてのオイルが出きっていたので規定量のみいれました。ちなみにブロンコのオイルレベルは125mm。エアー抜きが終わって、インナーチューブの開口部からオイルの油面までの距離です。定規等でも測れます!(スプリングは入れない状態。)

この車両はフォークブーツ(蛇腹)が付いていないですが、フォークブーツがある車両はこの時点でフォークブーツを入れておきます。フロントフォークを車体に着けてからフォークブーツは取付できないので注意です。

取り付けは取り外しの逆順で組み込みます。

特に組付け時の注意点は、フォークにホイールを取り付ける際のメーターギヤです。

適性の位置になるよう組付けてください。

こちらに参考記事載せてあります👇

タイヤ交換

フロントフォークの突き出量の調整を忘れないでください。

外したボルト類しっかり締めて最後に完成検査・ブレーキレバーを数回握り、握りしろの確認をします。

問題なければゆっくり試走しましょう!

 

お疲れ様でしたー!

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