こんちはーMUDDYです。
さてさてー
お買い物に、通勤にと
一台あると何かと便利な
スクーター!
ですが・・・
手軽さゆえか、
ノーメンテで乗られているパターンが多い!?のが実状。
そして今回は踏み込んだキックペタルが戻らないといった症状
のDIO(AF34)がガレージにきました。
セル付スクーターのキックペタルは
通常はあんまり出番がない装置!
じゃあどんな時のためにあるの??
通常、バッテリーが元気な時はセルボタン(スターター)でエンジンを始動させればいいのですが、万が一バッテリー上がってしまった時(セルボタンを押しても反応しない時)にキックペタルを強く踏み込むことによってエンジンを始動させる事のできるメチャメチャ頼りになる装置!
ですので、日頃から点検がてらにたまには
キックペタルでエンジンを始動させておくと
いざっという時焦らずにすみます。
この頃のちょっと古いスクーターの
キックの内部は大体同じようなつくりをしています。
そして
キックペタルが戻らない原因は大抵この中!!👇
キック(エンジン・クランクケースカバー)の
付け根を開けた中身👇
こんな感じー!!
ほぼ間違いなく黒い粉で汚れてますw
キックペタルの戻りが悪くなるのは
ほぼこいつら👆👇の動きの悪さが原因!!
ホントはこの部分(スプリングあり)も
まるっと分解し洗浄して、
このギヤの軸にもグリスを添付するのが
一番なんですが・・・
なんせスプリングが強いし危険・・・
しかも
やたらに外すと後が大変。
組付けにも若干コツが必要になります。
ではでは今回の患者さんのDIO AF34 の
キックギヤシャフトの簡易注油と
キックギヤのグリスアップをやってみます。
早速分解分解~!!
(作業中の写真多めに掲載しました。
参考になれば幸いです。)
エアクリーナーカバーを外す
まずはエアクリーナーカバーを外す。
+のスクリューネジを緩めるだけ。簡単簡単♪♪
外したついでに
エアクリーナーエレメント(スポンジ)の状態を点検~!
エアクリーナーエレメントの汚れや破れは
エンジンに良くないです。
酷い汚れや、破れは速交換!!
軽い汚れはスポンジを取り外し、
洗油等で洗浄し乾燥させ、
薄くエンジンオイルを添付して戻しておきます!
とても簡単なんで
ここも定期的に点検しておきます。
ダクトのカバー取り外し
続いてはココ👆
エアクリーナーの前側のカバー(名称なんていうんだろw)
こいつは8mmのボルトで外れます。
外側を外したらカバーの裏側も外します。
ここのカバーの裏は配線クランプとエンジンからのダクトとつながっているのでそれぞれ外していきます。
👇はホースのクランプ部(チョッとコツがいります)
クランプを裏側から見てみた👇
クランプの留め部の裏側👇
黄色の→(下写真2枚目)に返しが付いているので指で押しながら外側へ引き抜きます。
地味にイライラします・・・
特に自分不器用なんで(´;ω;`)
うまく外れたら次はダクトとの接続を外します。
ダクトは硬質ゴムのようになってるので隙間にマイナスドライバー等を差し込み慎重にこじると外れやすいです。👇
コジコジして、手前にパッコっと!
こんな感じ!!
エンジン・クランクケースカバーを外す
ここまできたらもう少し。
エンジン・クランクケースカバーは留めのボルトが多いです。
外し忘れの無いように注意し、カバーについているすべてのボルトを外します。
⚠️⚠️注意⚠️⚠️
このDIOの場合、(AF34.AF35)ケース前側下の10mmのボルトはケースとブレーキケーブルのガイドが共締めになっていいます。(ほかのケースのボルトは8mm)ブレーキケーブルのガイドはちょっと変わった着け方になっているので外す前に確認をお勧めします!!
全部外れたらケースを外します。
キックペタルを持って少しゆすりながら
手前に引き出すと簡単に取れてきます。
なかなか外れない場合はボルトの外し忘れが無いか確認し、
軽くプラハンで叩くと外れます。
外れるとこんな感じ👇
ケース本体(赤点部)とエンジンの間にはゴムのパッキンが入ります。(黄色の矢印)
ケースを外した時に取れてしまうことがあるのでよく確認してください!
もし、外れてしまっていた場合でも焦らなくて大丈夫です。
手で簡単にハメ込むことが出来ますので入れ忘れなく!!
清掃・注油・グリスアップ
カバーが外れたら中身の状態を確認し、洗浄しちゃいましょう!
この黒い汚れはパーツクリーナーで簡単に落ちます。
👈パーツクリーナー使用時は火気注意ですよ!!
綺麗になったら注油開始。
まずキックギヤシャフトに注油!(写真はきれいにする前に注油しちゃった💦)
キックペタルを動かしながら注油を数回繰り返し浸透させ、余分な油はふき取っておきます。
次にキックのギヤ
キックペタルを少し動かすとスルスルと抜けてきます。
カバーに入る部分とギヤとの接触部分、
リングとの合面にも薄くグリスを添付しておきます。
このリングとキックギヤの溝にサビや汚れなどがある場合は
ワイヤーブラシ等で落としてから組付けます。
👍👍ポイント👍👍
組付け時はキックペタルを少し踏み込んだ状態にして
先端をカバーにはめて
キックペタルを戻すと
すんなり入ります!
外した位置と同じように組付けて下さい!
ギヤについているリングの位置等間違えないようにして下さい。
👆〇部分にリングの留めの出っ張りがあるので
よく確認してくださいねー!
👇ついでにスターターピニオンギヤもキレイに!
パーツクリーナーで一吹き!!
矢印部に薄くグリスを塗っておきます。
ちなみに収まる場所はココ!👇
入れ忘れるとセルが使えなくなるので注意!!
ちなみにちょっと入れずらいかもしれません・・・
イライラしないでくださいね💦
ここまで出来たら後はカバーを取り付け、
逆の順で組付ければ作業終了です。
途中エンジンダクトとの結合部分👇が組付けにくいかもしれません💦
そんな時はドライヤーで〇の部分温めると
柔らかくなってはめ込みしやすくなります!
お試しあれ!
ここまで読んで頂きありがとうございます。
皆さんのメンテの参考になれば幸いです。
(作業は自己責任でお願いします!)