はじめに。

こんちわMUDDYです。
今回は自分なりの旅の価値観ついて書きました!!
ここに書いたのは、旅の正解でも格言でも何でもありません!
一人の整備士として、またバイク乗りとして泥臭いことをやってきた自分が、失敗を繰り返しながら「あ、これが一番心地いいな」って思えるものを見つけた独り言です。
「へぇ~」くらいの感覚で、気楽に読み流してくれれば嬉しいです。


誰かの正解じゃなく、読んでくれた方の旅を見つけるための何かしらの「ヒント」になれば。そんな願いを込めて、書き進めてみます。



旅行じゃない旅!!
不自由な自由を求める自分流の旅。
旅って言うとちょっと大げさな感じですが、旅行ってなんだか決められた行程をこなす作業のように感じてちょっと疲れてしまうんです。
もちろん、ツーリングや複数人で行くときはそれはそれで楽しいんですけどね。
やっぱり思った通りに「自由に行動できる」っていいなーって思うんです。
例えば…道中にて
「感じのよい川見つけた!!釣りしたいーー!!」


「移動するの疲れた…今日はここで寝よう…」

「あっちの細い山道の先は何があるんだろう…」

「ここで飯を食う!」




そんな風に、その時の気分だけでハンドルを切る。
この先の天候が悪ければ行き先を変える。
渋滞してたら脇道を進む。
全部を自分で決めて、全部自分に返ってくる。
お金を支払い、誰かが何かをしてくれるわけじゃない、すべてを自分で決める。
この「ちょっと不自由を楽しむ余裕」こそ、自由で最高の遊びだと思うんです。
着続けた革ジャンを自分で塗り直したり、動かなくなったバイクをちまちま直したりするのも同じで、誰かに用意されたピカピカの新品じゃなく、自分の手で「走れる状態」にした相棒と、あえて不便な、あんまり行かないような場所へ行く。
【だってみんなが行くトコほぼネットに出てるし…。】
直感でハンドルを切って、行き止まりだったら「あちゃー」って笑って引き返す。



そんな、端から見れば「無駄」だと思える時間の中にこそ、自分だけの本当の自由が詰まっている気がするんです。

車は拠点!バイクは翼!
「バイクで行けばいいじゃん」ってよく言われるんですけど、車載旅には、それとはまた別の「極上の自由」があるんです。
旅をする自分にとってプロシード(ピックアップ・トラック)は、どこでも眠れる「家」であり、大切な道具を詰め込んだ「移動ガレージ」的なツールでもあるんです。

181㎝の自分にはちょいキツイ


高速道路の退屈な移動や、突然の雨は車の中でやり過ごす。
で、
ここぞという最高のワインディングや、細い路地の匂いを感じたい場所に着いたら、そこで初めて「翼」を降ろすといった感じです。



重い荷物を車に預けて、身軽になったバイクで地元の空気を切り裂く。この瞬間の軽快さは、一度味わっちゃうともう戻れません。
自分の手で仕上げた相棒を、自分の運転するトラックで運ぶ。
バックミラー越しに、がっちり固定されたバイクの姿を確認するたび、「さあ、どこまで行こうか」ってニヤける。
ピックアップという「拠点」があるからこそ、バイクという「翼」でどこまでも遠くへ、安心して飛び立てる。このセットが、自分の最強のツールなんです。
👍しかも車中泊はお金がかからないし、とてもコスパも良いんです!!



自由の代償

自由って最高ですけど、そこには必ず「自分のケツは自分で拭く」っていう代償がついて回ります。そうでないと旅が終わってしまいます。
数年前の真夏、下道で青森に行ったった時、帰り道に福島でいきなりプロシード(ピックアップ)のエンジンが止まりました。どうやら燃料ポンプが動いてない。
この時点で自宅まで250㎞以上…。
夜中の2時に急に動かなくなり右往左往。
とりあえずこのプロシードはマニュアル車なので、セルモーターですぐ脇のコインランドリーの駐車場に緊急避難。
街灯の下、車体に潜り込みポンプをひたすら叩く。そしてセルを回す。
でも、返ってくるのは虚しい金属音だけ。
「あー、これマジで詰んだわ…」
さすがにどうにもならないので夜明け前にレッカーを依頼。
夜明けとともに気温が上がり始め、エンジンをかけられない車内は地獄のサウナ状態。
熱中症になりかけながら、朝10時過ぎにようやく来たレッカーを待つ間、自分の「甘さ」を呪いました。
ちょうど出勤してきたコインランドリーの店員さんにお礼を言い、その後、レッカーにて福島のマツダになんとか入庫。
本来はここで終了。

でも、この最悪の状況で自分を救ったのは、荷台に積んでいた「セロー」でした。
愛車をマツダのディーラーに預けた後、自分はそのまま車載のセローで旅を続行する事が出来ました。
もしバイクがなかったら、あの時、ただの「立ち往生した男・敗北者」で終わっていたはずです。
移動手段が他にあるというのはめちゃくちゃ心強いです。
その為にも愛車のメンテは出来る限りしっかりと!



もしもの時の工具も忘れずに!



海外レンタルバイク旅

海外でバイクを借りる!
⚠️要国際免許です。検索すれば取得方法が出てきます。割と簡単です!
それは最高の自由ですが、同時に「完全な自己責任」ということです。それを痛烈に感じたのは、初めて行った台湾でした。
初めて行った台湾。
友達と二人で台南でバイクを借り、行けるトコまで南下する旅。


台北から夜行バスで台南に向かい、着いたその日の朝にバイクをレンタルする計画。
台南の表通りに面しためちゃちゃ気のよい老夫婦のレンタルバイク屋さんを見つけた。
そのお店ではキムコとヤマハのスクーターがメインで鎮座していました。
記憶では一日あたり当時1500円しないくらいだったと思います。
車体チェックを済ませ、颯爽と出発!!
初の海外ツーリングのはじまり!!
めちゃくちゃテンション上がる瞬間でした。
台湾名物の猛烈なバイク渋滞に揉まれながら、慣れない右側通行の異国の道を必死に進む事約100km。

「ふぅ、今日はこの辺でいいか…」
ようやくその日決めた目的地が見えてきて、宿を探そうと広い道の路肩に滑り込んで安宿を検索。
「よし…この宿にするか!」 そんな安堵とともに、再出発のセルボタンを押した瞬間。
友人のバイクが、沈黙した。
さっきまで快調に回っていたはずのエンジンが、ピクリとも動かない。
どうやら燃料ポンプが動いてない!

次第に沈む太陽…。
そして目の前で動かなくなった鉄屑スクータ―。
さっきまでの心地よい疲れは一瞬で吹き飛び、代わりに「福島のプロシード」と同じ嫌な汗が背中を伝う…。
「オイーーーっ!!100km走ったこのタイミングで、それかよ……」
宿のベッドが一気に遠のいていき、台湾の道端で半泣き状態です。
レンタル屋までは戻るに走れない100kmの距離。親切な店主はダメなら回収してくれるって言うがその声は電話の向こう100km。
実際、回収の車がいつ来るかも分からない、異国の夜。しかもこの辺りの治安とか全然分からない…
絶望が首元まで迫ったその時
「…はっ」と思い立ち、自分はバックパックをひっくり返し、自宅の鍵束についた「あるモノ」を掴み出しました。
「あった!!」

こいつでなんとかサービズホールのカバーを開け、燃料ポンプにアクセス。
ヒューズは切れていなかったしポンプの配線も見える範囲で問題なし。

とりあえずその辺にあった棒きれで動かない燃料ポンプを軽く叩く。
すると「コココッ」とポンプが動き出しそしてエンジン始動!!
エンジンが息を吹き返した瞬間、震えるほど叫びたくなりました。
「燃料ポンプの一時的な固着なら、衝撃で生き返る可能性がある。整備士としての経験が、道端の棒きれを『修理工具』に変えた瞬間でした。」
ちょっとのバイクの知識と、手元にある最小限の道具。
それだけで、
「奪われかけた旅の自由を自力で奪い返す」ことが出来たんです。
いやいやいや、この時はマジで助かったー!!
エンジンがかかった事をレンタル屋さんに伝えると、次壊れたら迎えに来てくれると言ってくれたので意を決して旅を継続。
その後は調子よく走り続け、無事旅終えました。

これがお金を出したプランで用意されたバイクだったら「何だよ、こんなの貸しやがって!」って思ったかもしれません。
しかし、このバイクを選んだのも自分自身です。
まあ、燃料ポンプがいつ壊れるかなんてのは、
外観からで普通分からないですが…(笑)
でも、あの時「棒きれ1本」で直せたのは、単なるラッキーに過ぎません。 もし、現場が街灯もない山道だったら? 叩いても動かないほど完全に壊れていたら?
「二度と、あんな嫌な汗はかきたくない。」 その強烈な教訓が、自分の旅のスタイルをさらにシビアに変えました。
そんな経験を経て向かった、2018年のタイ。
現地のレンタルバイク屋で自分らを待っていたのは、台湾以上に「ボロい」バイクたちでした。
パッと見で「これで1週間の過酷な旅に耐えられるか……?」と不安になるレベル。
1日レンタル、スクーター125CCクラスで800円から1500円ちょっとという安さですが、安かろう悪かろうで命を預けるわけにはいきません。

台湾でのあの「絶望」を二度と繰り返さないために、バイク選びはこれまでにないほど慎重になりました。
「ここで失敗したら、旅が台無しになる。それどころか、帰ってこれなくなる!!」
何はともあれ、
まずは、まともなバイクを置いてあるお店を探す。
出来るだけしっかりしてそうなバイク屋を選ぶため、照り付ける太陽の中、お店探しで1時間ぐらい歩き回りました。
ここで蛇足ですが自分(MUDDY流)の海外レンタルバイクの借りる際のチェックポイントをまとめてみました。
実際自分はタイは2回ほどツーリングで行きました。
その際レンタルバイクを3回・延べ約12日間ほど借りたのですが、台湾での経験をもとにさらにキッチリとチェックを行い、ノントラブルでした。
正直に言いますと、25年以上バイクに乗って、毎日機械を触っている自分も、いまだに旅の出発前は「途中で壊れたらどうしよう」と不安でビビります。特に海外ならなおさらです。
でも、そのビビりがあるからこそ、初めて行った台湾でも、慎重にならざるを得ませんでした。
海外でバイクを借りる時のチェックリスト
1・考え方を変える(何をするにも自己責任を第一に考える)
日本のレンタルバイクのようにきっちり整備され、万が一の保証されているのは稀、自分の目でしっかりバイクを選びます。これはダメだと思ったら車両を交換してもらうか店を変えます。また保障や保険なども確認しておきます。タイではバイクの保険のステッカーあったと記憶しています。どういったものなのか、詳しく分からないのですが、どの車両にも貼ってありました。もしかしたら保険無いと捕まるのかも…
2・ブレーキ
効き具合はもちろんの事、できればブレーキパット残量とフルード(ブレーキオイル)の残量、汚れもチェック。ブレーキレバーもしっかり握り握り込んだ時にレバーがグリップに着くような場合は車両を変更してもらいます。
3・足回り
ガタガタ道が多いタイではフロントブレーキをかけハンドルを押し込むようにしてフロントフォーク(ショック)のガタや、ホイールのガタが無いかチェック。
出来れば軽く走り出して振動が無いかもチェック。
駆動がチェーンの車両はチェーンの伸びやサビの確認、さらにタイヤの減り具合、カチカチになっていないかや、ひび割れは無いかも同時にチェック。
4・エンジンのかかり具合や吹け上りは問題ないか?
何回か始動を試し異音が無いか?
セルは元気に回るか?
エンジンオイル量適正か?
灯火類は作動するか?
これらをチェック。
明らかに「コツコツ、カンカン、キンキン」などといった異音や気になる振動が無いかも確認しておきます。
また、キックスターターでもエンジンがかかるかちゃんと確認しておきます。
5・借りるバイクが決まったら最後に全体の写真と傷や割れがある部分の写真や動画を撮っておきます!



撮影はバイク返却時のトラブルを避けるためです。出来れば店主が一緒に写り込むとイイかもしれません。
6・その他、分からない事はちゃんと質問して聞いておく。
言葉が通じないといって妥協せず、不安な事やトラブルの際の連絡先、どうしたらいいか分からない事はあらかじめちゃんと聞いておく事をお勧めします。無駄に心配事を増やさない事が旅を楽しむ秘訣かもしれません。
「借り物だからとりあえず動けばいい」
なんて甘い考えは、何かあった時、異国の地ではマジで通用しません。
自由を最後まで楽しみ切るためには、相応の「備え」が必要だと思います。 だからこそ、どんな旅先でも自分の眼を信じるし、日本で自分のバイクに向き合うときは、ネジ一本の締め付けにもこだわるようになりました。
「最悪」を想定して、最高に楽しむ。 それが、不器用な自分なりにたどり着いた旅のマナーかなと思います。

目的地は着いたところ
「どこまで行くの?」って聞かれるのが一番困ります(笑)自分にとっての目的地は、あらかじめ地図にピンを打った場所じゃない。走って、走って、「あ、ここいいな」ってエンジンを切った、その場所が目的地なんです。大抵の行き先はホントに行けるトコまでって感じです。



広島の静かな夜の空気とか、プーケットの鼻につく熱い風、台湾の雑多な路地の匂い。 そんな、観光ポスターには載らないような「なんてことない景色」が、振り返った今、自分の旅の宝物です。






自分で直し、自分で運び、自分の足でたどり着いたからこそ、そこは自分自身の特別な「聖地」になる感覚。
「予定通りにいかないこと」を楽しむのが旅。
道に迷って、予定外の場所で真っ暗になっても、そこにプロシードがあればそこが寝床になる。 目的地に縛られず、今この瞬間、何でここに自分が立っているを考えて面白がる。みたいな不器用で自由な旅を、これからも続けていきたいと思っています。
結局のところ旅は自立
人生、思うようにいかないことばかりなんですよね。特に自分みたく不器用だと余計に感じます。 仕事で理不尽な思いをしたり、人間関係に疲れたり。
でも、この不自由な旅を繰り返す中で、一つだけ学んだことがあります。 それは、「自分で自分の機嫌を取り、自分の足で立つ」という方法です。
壊れたら自分の手で直せばいい。道が塞がっていたら、別のルートを探せばいい。 そうやって旅先で一つひとつ問題をクリアしていくたび、少しずつ自分がほんの少しタフになっていくのを感じるんです。この「自律」の感覚こそが、日常に戻ったときの自分を支える、目に見えない最強の武器になるんではないかと思っています。
完璧な準備なんていらなくて、まずは隣町まで走ってみる。いつもと違う道で行く。予定を決めず行動してみる。こんな他愛もない「小さな冒険」がいつしか「旅行」じゃなく、「旅」を求めるようになるかもしれません。その時はきっとあなたを遠い場所、見たことのない景色が待つ場所まで連れて行ってくれるはずです。
不器用な自分の独り言に、ここまで付き合ってくれてありがとうございます。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
次はどこかの道の上で会いましょう。皆様の旅も、心から応援しています。
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