こんちわーMUDDYです。
先日ネットオークションで買ったK90
(TYPE P 12V車)
この車両、
普通にエンジンかかっていて
アクセルをあおると調子いい感じでしたので
2ストオイルがちゃんと出ているかを確認して
軽ーく乗ってみました。
とりあえずフツーには走る。
一瞬こんなものかなとも思ったのですが
やっぱり遅い・・・
2ストらしさがなくモッサイ感じ・・・
うーん、
エアークリーナも問題なしで
プラグも正常範囲・・・
仮説ですが、
詰まりかけのキャブからの燃料と
マフラーの抜け具合がつりあってるのでは・・・
ちなみにキャブのオーバーホール後に
マフラー外してみたらかなりカーボンが堆積していました。
カーボン除去後、再度試走したら明らかに
ズムーズな回転とスピードが出るように
改善されました。(よかった~)
実際キャブを開けてみたらこんな感じでした👇
K90のキャブ開けてみました。
開けてみたらこんな感じでした。
しばらく乗ってなかったみたいです。
この状態はオーバーホール確定。
実際の作業
エンジンカバー右側を開けると
中にあるキャブ本体が出てきます。
所々に少し吹き戻したガソリンが固着してます。
次はキャブ本体を外していきます。
赤矢印のネジを4本外し、
キャブ上部のゴムカバーを上にずらします。
アクセルワイヤーやチョークワイヤーに引っかかるので
シリコンスプレーで滑りやすくすると
ずらしやすかったです。
上にずらしたら👇
キャブ本体とエンジンケースを繋いでいる部分を
緩めていきます。
👇右画像のゴムキャップを外すと中に
マイナスのボルトの頭があり、
緩めるとキャブ本体が外れます。
燃料チューブとドレンチューブを外し
キャブ本体をゆすりながら外側へ引き出します。
👇外れたらキャブ上部のキャップを外し、
チョークも外します。
(素材が真鍮なのでナメやすいので慎重に・・・)
外します。
キャブとエンジンを繋いでいるブッシュがあります。
無くさないよう外しておきます。
キャブ本体の分解
まずはパイロットエアスクリューを
一度回転数を数えながら締め込み
締め込み量を記録してから取り外す。
・スクリュ・パイロットエア(スズキ名称)
(純正品番13269-01010)
・スプリング
(純正品番13268-01010)
次にキャブをしっかり固定し
フロート室(フロートチャンバー)のネジを
外していきます。
ここもナメやすいので慎重に作業します。
キャブ内部の分解
フロート室を開けるとこんな感じでした。
サビと汚れと腐食。
これでも普通にアイドリングして
とりあえず乗れていました💦
なにはともあれ、この状態は
良くはありませんので
各所の洗浄していきます。
👇画像右 フロートピンをスライドさせて外し
フロート本体をキャブから外します。
この時、フロートバルブも脱落してくる
可能性があります。
紛失しないように気を付けて下さい。
👇画像右 〇がフロートバルブ
白矢印部がバネで動く仕組みになっています。
きちんと稼働するか確認しておきます。
酷い汚れの場合、固着して動かなくなります。
その時はキャブクリーナーに漬けておきます。
真鍮製なので曲がりやすいので 気を付けて下さい。
👇左の画像 矢印部分にバルブの先端が入ります。
ここに汚れが付着していると
オーバーフロー(燃料漏れ)の原因になりかねます。
続いて各ジェット類も外していきます。
ジェット類も素材が真鍮の為
無理やり外そうとすると破損します。
慎重に作業します。
👇右画像 ジェットパイロット#17.5
(純正品番09492-17006)
👇画像左
ジェットニードルは8mmのスパナ側
(純正品番09494-00284:ジェットニードルD-8)
ジェットメインはその上についている方です。
(純正品番09491-23010:ジェット・メイン#115)
オーバーサイズも純正で設定がありましたので
明記しておきます。
★ジェット・メイン#120
(純正品番09491-24014)
★ジェット・メイン#130
(純正品番09491-26003)
★ジェット・メイン#135
(純正品番09491-27015)
★ジェット・メイン#140
(純正品番09491-28009)
バルブ通路まで外れたら外れたジェット類を
キャブクリーナーでそれぞれの通路が通っているか
確認し、漬け置き洗いします。
この際、ゴム部品は入れないでください!
次にキャブ本体の洗浄!
穴という穴、全ての通路に
キャブクリーナーを流し込み洗浄します。
通路がちゃんと通っているか確認しながら
キャブクリーナーを吹き付けていき
汚れが落ちるまで待ちます。
汚れが落ちたらパーツクリーナーや
エアーガンで通路や
内部を洗い流します。
この時も常に通路の汚れが落ちているか、
通路は確実に通っているかを
確認しながら洗浄します。
・ジェット類も同じように
確認しつつ洗浄していきます。
まだ汚れが残っている場合は
もう一度キャブクリーナーで洗浄します。
ジェット類も照明などに透かして見て
穴(通路)がちゃんと円になっているか確認します。
洗浄が終わったら分解と逆の順序で組み込んでいきます。
この時もゴミの侵入が無いように慎重に行います。
最後にエンジンをかけ暖気が終わったら
パイロットエアスクリュー調整をします。
今回は外す前とほぼ同じ1と1/2回転戻しでした。
ここからは自分のやり方ですが、
調整方法はアイドリング自体を少し低くし、
ゆっくりパイロットエアスクリューを操作し
回転が高くなる所を探る感じで調整しました。
この時アクセルにしっかり回転が反応するか、
回転の落ち方がスムーズか、
なども同時に見ていきます。
最後は実際乗ってみて調整、って感じです。
参考までに・・・
お疲れ様でしたー!
⚠️作業は自己責任でお願いしますね。
追記!フロートのトラブル
実は今回のキャブレターをオーバーホール
各部品の組み込み時に気付いたのですが、
フロートに穴が開いていました。
このままだとフロートがガソリンに沈んでしまい
適正な油面が計量できなくなり
エンジンの不調や
オーバーフローを起こします。
しかし、今回は
どうしても試走したかったので
ダメもとでハンダにて塞いでみました。
先細仕様のコテ👇
両手が使えないと作業できないので
フロートを工具箱の引き出しに張り付けて作業。
盛り過ぎたハンダを削り
浮き具合をチェック。
とりあえずOKそうなので組み込みこんでみました。
フロート補修の結果
その日の試走は問題なく出来ました。
んが・・・
次の日
盛大にオーバーフローを起こし
結局👇の部品を交換修理しました。
ここのパッキンは別売
やっぱり新品フロートがいいですね!
部品が出てよかったです。
ダメな部品は交換が一番です!!
ではまた!
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