こんちはMUDDYです。
今回は前回のモトラ・キャブオーバーホール①の続きの②です。
内容としましてはキャブの洗浄(キャブクリーナーの漬け置き洗浄)後から組付けまでを
書いていきたいと思います。
ではでは
漬け置きして汚れが浮いてきたキャブボディー・フロートチャンバー・ジェット類をそれぞれ洗浄していきます。
本来はコンプレッサーのエアーで吹き飛ばす方が効率的で経済的なのですが、作業が深夜帯ということもありコンプレッサーの使用を控えたため、パーツクリーナーで洗浄していきます。
パーツクリーナーは非常に引火しやすいです。タバコやストーブの使用に十分注意しましょう。換気も忘れずに!!
各通路がちゃんと開通しているかを確認しながら洗浄作業をして行きます。
フロートチャンバーも漬け込んでいたジェット類を取り出し、洗浄します。
取り切れない汚れが底の部分に溜まります。
ピックツールなどを使ってそぎ落とします。
⇧矢印部分の黒いパッキンはオーバーホールの際は交換します。
今回はエンジンの始動のチェックを優先させるため交換はしませんでした。古いパッキンのままですと大抵の場合フロートチャンバーとキャブボディーの合わせ面からガソリンが滲んできます。
続いてはジェット類
⇧メインジェットホルダー
矢印部分の脇の穴からパーツクリーナーがちゃんと抜けていることを確認します。
メインジェット・スロージェットも同様にちゃんと通路が抜けているか確認します。
それぞれ通路開通の確認が出来たらキャブボディーに組み込んでいきます。
⇧エアスクリュー
スプリングの入れ忘れに注意。
戻し量はマニュアルに記載されていますが、分からない場合は前記事でも言いましたが、外す前を参考にして戻しておきます。
大体1と1/2戻し~3戻し位の範囲になると思います。あくまで参考ですが・・・
ジェット類組付
ジェットの締めすぎには注意してください。出来るだけ指を使い回らなくなるまで入れ、その後工具を使い5分位ちょっと(角度で言うと30度ちょい)回す感じで大丈夫です。素材が真鍮とアルミの為、締めすぎは破損を招きます。
⇧スロージェット
⇧ジェットホルダー
⇧メインジェット
ジェット類を組み終わったらフロート部分です。
汚れ、ゴミの付着が無いかをしっかり確認しておきます。
⇧このような状態ではまっています。
フロートの切欠きにバルブがはまります。
外れないよう慎重にバルブとフロートを組付けます。
しっかりバルブが収まったのを確認しピンを差し込みフロートを固定します。
ここまで問題なく組めたらフロートチャンバーを組つけます。
コック部分取付⇩
ここまで組めたらエンジンに取り付けます。
プラスチックのパッキン忘れずに(笑)
キャブがエンジンに装着できたらスロットルバルブも組付けます。
この際、バルブ本体とニードル(針)に汚れが無いか確認します。
燃料のカス等の汚れがある際は、ウエス(布)にキャブクリーナーを含ませ拭き取っておきます。
組付けには向きがあります。無理やり入れるとエンジンがかかった際アクセルが開いた状態になってしまいます。キャブボディーのアクセル調整スクリュー側にスロットルバルブの切欠きが来るように組付けします。
無事にエンジンにキャブが付いたら燃料を通します。
今回、タンクがサビサビでまだ使えませんので点滴仕様です。
Toolsisland ガソリン サブ タンク 1L キャブレター 調整用 チューニング 新品価格 |
これ、非常に便利です。
燃料コックに繋ぎ、外してあるツマミを差し込み、コックをONの状態にします。
ONの状態でフロートチャンバー内にガソリンが規定量満たされます。
白矢印フロートのドレンボルトを緩めると赤矢印のホースからガソリンが排出されます。
この状態になれば、キャブ内にガソリンがちゃんと流れている事が確認できます。
ドレンボルトをきちんと締めこみ、今回はこれで準備完了。
実際には燃料が通っている状態で暫く放置し、漏れ等が無いかを確認します。
今回は少しフロートチャンバーとキャブボディーからガソリンの滲みが見られたのですが、エンジン始動優先で作業を続行します。後日フロートチャンバー部分のパッキン交換します。
チョークを引いてキック。
一発でエンジン始動しました。
エアクリーナーボックスが付いていないので給気音がダイレクトに聞こえてきますが、今回エンジン自体から気になる異音もなく、
暖気後の吹け上りも問題なさそうで一安心です!
今回、実際に組付けた順で記載しましたが、ちゃんと組めていれば前後しても問題ないと思います。
組みやすいやり方で組んでてみて下さい。
*数値や部品名称など、実際の正式なものとは異なる場合あるかと思いますが、あらかじめご了承ください。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
次回は・・・未定(笑)