こんちはMUDDYです。
今回は、前回に引き続きのエンジン始動チェックの為のキャブレター点検清掃編①になります!!
モトラのキャブの取り外しから清掃までを記してみました。
チョッと写真多めですが参考になれば幸いです!
&
チョッと裏技アリです(笑)
今回の錆タンク+超長期放置のキャブなかなかでした。
モトラは初めて触ったので色々ツッコミどころあるかと思いますが、何卒ご勘弁ください。
作業は自己責任でお願いしますね!所々ちょっと無茶しちゃってます(笑)
キャブレターを外すまで。
まずはキャブを外していきますが、モトラのサイドパネル!?って言うのかなコレ?
・・・正式名称わからない(笑)
割ってしまうと後々大変なんで安パイ取って先に外しちゃいます。
まず、タンクの上のパネル(10mmの袋ナットで外れる)を取り外ます。
続いてサイドパネル。
意外なとこに爪があり、割らないようにビクビクでしたが、シリコンスプレーで滑りを良くして慎重に外しました。
次のよう感じです⇩
次はエアクリーナーボックス
①エアクリーナーボックスの上蓋を外します。
②配線カバー。ただハマってるだけ。
③エアクリーナーからキャブに行くホースを外します。
③の給気ホース、古くなってめっちゃ硬いです。
そんな時はコレ!
ドライヤー!!コレ、かなり使えますよ!1分くらいでイイ感じ。
硬化してしまったゴム部品を温めて一時的に伸縮性を取り戻させます。温め過ぎには注意が必要。
温まって柔らかくなった所で、マイナスドライバーなどで傷つけないようにコジって外します。⇩
続いて燃料コックのつまみ
下記写真の赤いコック中央部の穴の中に小さいプラスネジがいます。
ネジが外れたらコック(赤のツマミ)を引っ張ると取れます。
モトラのコックはキャブと一体になってました。破損防止のため、キャブ外す前にコックのつまみをはずしておきましょ!
そしたらキャブ(燃料コック)に行くフューエルホースを外しておきます。
この際、燃料がタンクに残っているとフューエルホースからガソリンダダ漏れします!
コックを閉じてもダメですので気をつけてくださいね!
ホースをクランプで留めるか、タンクを予め空にしておくといいかも!
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続いてチョークも外します。
キャブ側のワイヤーが固着して外れなかったので、今回はワイヤー全体で外しちゃいました。
ちなみにチョークノブは14mmのプラスチックのナットでとまっていました。
破損注意ですねコレ!
ついでにアクセルワイヤーの先(キャブ側)
スロットルバルブも外しておきます。⇩
そしてキャブ本体
8mmの頭のボルト2本で留められてます。
キャブを留めている2本のボルトが普通のメガネレンチとかだとなかなか外しにくい!
8mmの首振り板ラチェットあると便利です!
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こんな感じで板ラチェットでアクセス!キャブを保持してるボルトを外す⇩
ボルトが外れたらキャブをエンジンから取り外し、ここで切り離し成功!
プラスチックのパッキン?があるので忘れないようにして下さい!
キャブが外れたところでキャブ本体をキレイにしておくと、後々ばらした時にゴミの混入をある程度防げます。
キャブレター分解①
前項でキャブがエンジンから外れたので
ここからは順次中身をバラしていきます。
ちなみにこのキャブ
カブ(キャブ車)のキャブに仕組みが似てる!
カブ乗りさんにも参考になれば幸いです!!
フロートチャンバー部にある燃料コックの清掃
ココ忘れずに!!
ここで燃料が詰まっていると、どんなにキャブを清掃してもガソリンは流れません。
錆タンク車両、長期放置車両は特にです。
中はこんな感じ⇩
コックの2本のボルトを外し、分解していきます。中にオーリングがあります。(基本、オーバーホールの際は交換しておくといいです。)
燃料ホース取付部の確認
燃料ホースの入り口、完全に詰まってます。
本来正常に通路が開通しているなら
白矢印のコックをONの状態にして
赤矢印からキャブクリーナーを吹き付け
青矢印からキャブクリーナーが出てくればOK
なんですが、、、、全然出ません(笑)
この後針金でつついたのですが、カチカチ過ぎて全然通りませんでした。
なのでちょっと無理くり通します。
あまりお勧めは出来ないのですが、裏技です!?
まず、コックをペンチなどで掴みライターで詰まっている部分を炙ります。
当たり前ですが、他に燃え移らないように注意して行ってください!
すると塊がブチブチいいながら溶け出してきます。
溶け出したらOK!!水あめみたいな状態になるので針金等でつついて通しちゃいます。
仕上げにキャブクリーナー!
ちなみにこのやり方、ジェット類にも使えます。
詰まった通路つつく際、必ず穴径より細い針金等でつつくようにして下さい。下手にやると通路削り穴を広げてしまい、エンジン不調につながります。専用ツールも販売されてます。
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ここまで通路が通ったら
下の矢印部分も開けて中を確認し、清掃しておきます。
続いてフロートチャンバー(フロート室)
いきなり危険な小ネジ。この小ネジでフロートチャンバーを留めているんですがこいつはとてもナメやすいです。
念のため潤滑剤吹きましたー!
ここは安定のワコーズ・ラスペネ(個人的にお気に入り^^)
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フロートチャンバーのネジはかなり細くヤワイです!
しっかり押さえつけ全集中!!
プラスドライバー押し付け回します!!
ナメったら超厄介です!ここはガチで集中!!
回らなく、ナメリそうでしたら、軽くハンマーで小ネジの頭を叩いくのもアリ!
強く叩きすぎるとキャブが割れるので注意!!
小ネジを外したらフロートチャンバー外します。
長期放置車両は大抵パッキン部分で固着しててフロートチャンバーが簡単には外れないので、ドライバーの柄などでフロートチャンバーを軽くノックします。
やっぱりな感じ(笑)
放置車両お決まりの状態。
まあ、思ってたよりはマシな感じですが、、、水が混入しているともっと最悪です。キャブのボディーが白くぐずぐずに腐ります💦それに比べればまだマシな状態。
とは言え、このキャブもジェット類は完全に詰まりまくりのカピカピ⇩
①メインジェット
②スロージェット
共に完全に詰まってます。
これらの固まった燃料のカスをキャブクリーナーで溶かしていきます。
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キャブクリーナーは色々なタイプがありますが、個人的には泡タイプがお勧め!!
ちなみにキャブクリーナーは目に入ると激痛です!!扱いには十分気をつけてくださいね!!冗談抜きで激痛です。
外したフロートチャンバーに外したジェット類を浸すため
キャブクリーナーを満たしておきます。
これで同時にフロートチャンバーもキレイになります。
キャブレター分解②ジェット類
続いて各種ジェット類の外していきます。
メインジェット、スロージェットはマイナスドライバーで外します。
各ジェットは真鍮製なので凄くもろいです。
マイナスの溝等潰さないよう慎重に取り外します。
ジェット類が固着して外れない時は先にキャブクリーナーを吹きかけておくと多少外れやすくなります。
サイズの合ったマイナスドライバーを使います!変に力加わると簡単に破損します。
ジェットホルダー
7mmのレンチで外します。
赤:メインジェット
青:ジェットホルダー
白:スロージェット
上の写真ではちょっと分かりにくいのですが、
赤○白矢印部分はジェットの横にも小さい穴が開いています。
これらも大変良く詰まっています。ばらした際は必ず確認します!
あとは青矢印の方から覗いてちゃんと穴が通っているかも
確認しておきます!
今回の作業ではスローとメインジェット自体の通路の部分が完全に固着していて針金も通らなかった為、炙りました。酷い固着の場合はある程度通路を通してからキャブクリーナーに漬け込む方が時間短縮になります。
外したジェット類は先ほどのフロートの中のキャブクリーナーに漬け込みます。
汚れ具合に応じて放置します。
放置時間に関しては使用しているクリーナーの種類によって変わります。クリーナーの注意事項を参照してください。中には超強力なヤツだと真鍮がボロボロになるタイプもあります。
続いてはフロート&フロートバルブ
フロートとフロートバルブは連結され同調して動きます。初めて外すときは特にですが、外す前にフロートとバルブの関係性をよく確認して組みつけの際に間違わないようにします。
外し方は簡単。
フロートの取り外しは矢印のピン⇩を横にスライドさせ、抜きとります。
中にはピンが微妙に圧入してある車種もあり、その際はポンチ等で慎重に叩き抜きます。
ピンが抜けるとフロートが外れます。(白矢印)
その際に、フロートと共にフロートバルブが同時に外れてきます。(赤矢印)
フロートバルブ(ボッチ側)はフロートの切欠きにはまり青矢印部分に入っています。
青矢印の部分は燃料の出てくる部分です。ここにゴミが付着しているとオーバーフロー(キャブからの燃料漏れ)の原因になります。洗浄の際はゴミを必ず取り除きます。
フロートを外したらまず、割れ、ヒビ、変形等が無いかをよく確認しておきます。
割れ、ヒビ、変形等があるとキャブ内の燃料の量が狂い、エンジン不調の原因になります。
フロートバルブの先端(三角錐・キャブ側)がゴム(稀にゴム以外もあります)になっていて、ここに段付きや、ゴミの付着、異常な摩耗が無いかを確認し、逆側(フロート側)も小さいポッチがちゃんと作動するかを確認しておきます。
ポッチの作動は、古い燃料による固着で動きが悪い場合が多く、キャブクリーナーを浸透させることで改善する場合が多いです。
エアスクリュー
白矢印:エアスクリュー
赤矢印:アイドリング調整用スクリュー
エアスクリューは外す前に閉まる方向へ「何回転」回るかを記録しておきます。
つまり締めこむ方向にスクリューを回し、何回転で動かなくなるかを調べておきます。
戻し回転数確認時、締め込み過ぎは厳禁です。
キャブの組付け時の基本戻し回転数はマニュアルに記載されていますが「2回転と1/2戻しなどと表記」多少個体差があり、外す際にそれまでどの位の戻しだったかの参考になります。実際にスクリュー調整だけでエンジンの不調が改善される場合もあります。
コチラが外したエアスクリュー⇩
また、スクリュー自体も汚れやカスの付着が無いかよく確認しておきます。
スブリングは無くしやすいので注意します。
キャブ・ボディーの洗浄
外せるジェット類が外し終えたらキャブ本体の穴という穴(ジェットが入っていたネジ穴等)にキャブクリーナーを吹きかけます。
その際、吹きかけた穴から繋がる穴へクリーナーがちゃんと出るかを確認します。
(この確認が泡タイプのキャブクリーナーだと確認しやすいです)
穴から穴へ通路がちゃんと通っているかの確認は、慣れないと正直ちょっと難しいです。すごくザックリ言うと、大抵の場合、ドコかの穴はドコかに通じているので穴からクリーナー吹くとドコか他かの穴からクリーナーが出てくるといった感じです。ここでは何回も確認しながら作業を進めていきます。
汚れている部分にもまんべんなくかけちゃいます。そしてしばし放置。⇧
全ての穴が完全に抜けている事を確認します。詰まりが残っているとエンジン不調に直結します。
とりあえずこのまま暫く放置します。
酷い汚れの場合など数時間単位でキャブクリーナーに漬け込んだりします。
汚れの落ち具合を時々確認しながら確実に落としていきます。
ちょっと長くなりましたが、今回はここで一旦終了
次回記事で
漬け置きから組付けの記事を書きます。
よかったら参考にして下さい。